布団乾燥機は最強! フィラメント保管は真空パックが安価で簡単!
こんにちは!
久しぶりのゴン太です。
みなさんは3Dプリンターのフィラメント保管はどうされているのでしょうか?
私は半年前にはなんにもせずに通常大気保管してましたが、ここ最近フィラメントの強度が弱くなったことに気がつき、3dプリンタで成形した造形物もなんだか光沢のない、ちょっと糸引きがあり肌荒れ模様のため管理方法を考えるようになりました。
3Dプリンタのフィラメントは材料がPLA・PLA+やTPU、absにPETGなど様々な素材が供給されていますがすべての材料の敵は水分らしく、水分を吸収させない保管方法が3Dプリンタの一番難しい管理になってしまうようです。
ゴン太は大着者なので、がっちり管理ができません。
そんな中でも、今回ご紹介する方法は自分に適しており、安価で管理できるのでご紹介したいと思います。
乾燥させるには布団乾燥機!
フィラメントを待機中に置いていると、どれくらいでどれくらいの水分を吸うのか?
そんな時間-給水比率グラフなんてものを探すのも面倒なゴン太は、そんなことはどうでもいいです。
多くのサイトでフィラメントが水分を吸ってしまったら終わりと言われていますが、それは間違いようのない事実だと思います。
昔、研究で精密秤(風に影響されない箱の中で0.01gが測れるもの)をよく使いましたが、精密秤を使わないと吸水前フィラメントと吸水後のフィラメントの重量差を時間経過で記録はできないと思います。
どれくらい吸って、熱でどれだけ吐き出すのか?
さらに言えば熱で吐き出したあとのフィラメントの形状は電子顕微鏡で見なければ気泡なり何なり変異がわかりません。
多くのサイトでそこらの情報を持ってきた内容はよく見ますが、文献としてそこまでガッチリ調べた情報はどこかにあるとは思います。 たぶん。
もう私は研究員ではないので、電顕も使えるわけではなく想像にしか過ぎません。
んで持ってフィラメントの乾燥はPLAは55℃、ABSは70℃、PETGは60℃と勝手に決めて乾燥時間を長くし成形結果を比べてみたところ、乾燥は効果があるようです。
一度吸水したフィラメントは分子構造で分離は難しいという話は聞きますので効果が薄いかもしれませんが肌荒れや糸引きが少なく、曲げによる折れもフィラメントの表面上何μか改質されるようで折れづらくはなりましたので乾燥させることはやったほうが良いという結論になりました。
そういう中でeSUNからフィラメント乾燥リールホルダなるものが販売されるようになりました。
この商品はまさしくフィラメントを乾燥させ、重量差を表示し残りのフィラメント量を推測表示するという画期的なものです。
これを使うと、成形途中でも加熱しているため大気露出せず吸水どころか、乾燥させながらフィラメント供給できるすぐれものです。
これが販売されたことで、「一度、吸水舌フィラメントは使えない」という考え方は若干変わってきたのではないでしょうか。
加熱乾燥させることで成形を安定化させる目的のこの商品ではっきりしたように思います。
そういうわけで、私はそんな1個だけ乾燥させるようなシングルな使い方をしていないので、どうしてもフィラメント数本を乾燥させる必要が毎回あります。
ですので、めんどくさがりのゴン太は布団乾燥機のお力をお借りすることにしました。。
私が使ってるのは古い三菱電機の布団乾燥機ですが、最近はいいものが出てます。
温度とタイマー設定ができるもので風量も多いので、お布団乾燥ついでにフィルターまで乾燥させて一石二鳥を企みます。
ダニ退治で65℃なので、フィラメント乾燥にはちょうどよい温度です。
私は実際にベットの敷布団の上にフィラメント8本を置き、温度センサーをぶっこんでWi-fiセンサー管理しながら乾燥させました。
大体、3時間~4時間ぐらい乾燥させると黄色のフィラメントは表面が光沢が多少なりとも出てきておりいい感じのようです。
温風吹出口から直接風がかからないようにして羽毛布団をかぶせて乾燥させました。
センサー温度は56℃~60℃を維持していて5時間くらいかければフィラメントはもっとしっかりするのかもしれません。
乾燥後はシリカゲルと真空パックで!
乾燥させただけではまた湿気を吸ってくれるので、保管方法が問題となります。
アチラコチラでよく見るのはジップロックや100均のプラスチック箱に入れる人が多いようですが、私はドライフラワー用のシリカゲルを小分けにしたものをネット通販で手に入れた真空パックキットで保管しています。
シリカゲルは表面積が大きく乾燥が早い”ドライフラワー用”のシリカゲル(これが一番安い!)を小分けで使っています。
ただ、難点もあって表面積が多い=細かいという図式で、小分け袋の目が粗いと漏れ出てしまうのでそれなりのお茶パックみたいな素材のものを3重ぐらいにしないと駄目ないところでしょうか。
吸水自体はガッツリやってくれるのでかなりおすすめです。
青色がなくなって色が変われば布団乾燥機でフィラメントとともにぶっ込んで数時間回すだけでシリカゲルも復活しますので簡単です。
真空パックのキットですが、こちらは中国の大手通販サイトアリババが運営するaliexpress(スマホアプリ)で”フィラメント保管”で検索すればたくさんの食品真空バックの横流し品的なものが表示されます。
私はこの中で30枚パック+手動バキュームポンプのセットを送料込み1500円で購入しました。
この記事を書くために再度確認しましたが、どんどん値上がりしてます。
同じものが2400円程度になっており、amazonで買っても変わりがなくなってきた感じがありますが、Aliexpressで注文品が届くまで時間がかかるデメリットを除けば、それでも安く変えると思います。
Amazonでは同じものが10パック+ポンプで2500円で売っているので購入者情報の安全性も非常に安心!?アリババのAliexpressがやすいですね・。・
こえーよって人はAmazonで買うと良いと思います。
ただ、高いです。
でも、なんども使えるところがとても便利なんですよね!
これって食品用の真空パックとほとんど同じなので袋サイズが近いものを使うことで代用できると思います。
実際に真空パックにしてみました。
これの難点は手でポンプするため疲れるところですが、私みたいに1回に8本近く真空にする人は少ないと思うので問題ないと思います。
私はコロナ禍で太った右腕だけが運動してスリムになってます(^_^;)
どれぐらい乾燥してるのか? わかりやすい湿度計を・・
AmazonとAliexpressで買った同じ形状の同じ寸法の安価な湿度計を真空パックに入れていましたが、湿度計がコロコロ動くのと角で袋が破れる可能デイがあったので、湿度計用のプレートを3Dプリンタで制作しました。
私が使っている3DプリンターはSnapmakerA250なのでFusion360でデータ作成時はSnapmakerで成形して寸法がピッタリになるように設計しています。
他の3DプリンタでSTLデータを利用する場合は、1個成形するようにして2・3層目で造形をやめて湿度計をはめ込んでみてください。
はめ込めないまたは隙間があってガバガバだった場合は成形モデルを100%を99%や101%などサイズ変更してトライしてみてください。
電動リューターがある場合は削って対処してください。
Snapmaker2.0のユーザーはSTLデータでLuban/Curaどちらも最速Fastプリントで形状ぴったりで出来ます。
湿度計用固定プレート STLモデルデータ:Filament hygrometer holder.zip
湿度温度計はAmazonで売ってるものか、Aliexpressで1個100円で売ってるものを使ってください。
色々あるのでサイズを記載しておきます。
寸法:4.8 x3 x 1.6cm
LCDの寸法:3.6 x1.7cm
動画も作成してみました!
これで湿気からもさよならですね!
3Dプリンター愛好者の参考になればよいのですが・・・。
ではまた。