これからマイホームづくりを検討される皆様へ、参考にしていただきたく私の家を事例に紹介したいと思います。
マイホーム作りは、お金持ちでないかぎり一生のうち、1度か多くて2回までかと思います。
大金をはたいて建てるマイホームには愛情もあり、思いもあります。
失敗しないようにとデザインやら機能性やらを色々考えて、設計するわけですが・・・。
そのなかで、今回は「部屋のドア選びで失敗したぞ」という内容をご紹介します。
我が家では、親と同居することが前提だったために半2世帯住宅を意識していました。
その中で将来、体が動けないまたは、動きにくいような状態になった時のことを考えて、バリアフリーを意識しました。
両親の寝室、和室、リビング、トイレを対象にドアの種類を「居室タイプ引戸・片引き」を選択しました。
さらにハウスメーカーが提案してきた「予算を下げるために同じメーカーで同じモデル」としました。
引戸だと、ドアの開閉スペースにデッドゾーンが少ないこと、開け閉めが容易なので決めました。
半2世帯といえども、予算削減しながらとにかく、間取りの広さを確保する必要があったからです。
結果的に失敗したことは、住んでみないとわからない悩みです。
それも、購入した本人以外の人が暫く住んで生活しないとわからないこと。
「失敗」
- 引戸の静音性を考慮すべきだった。
- 引戸の特徴である隙間が生じることに着目すべきだった。
- 引き戸クローザーは簡易のものではなく、静音クローザータイプを選ぶべきだった。
- 時間が経つにつれて、ゴミの付着などで引戸のゴロゴロ音が大きくなる。
- 引戸の厚み分だけ内壁が薄くなるため引戸の戸袋部分の壁が薄く静音性が低い。
- 予算削減のはずの「同じメーカー・同じドア」は嘘だった。
結果的に、値段重視にしたためにドアの開け閉めで音が響くので、神経質な人は気になるのではないでしょうか。
更に、家族の方に夜勤や交代勤務などがある場合には、昼間の生活音+ドアの開け閉めの音が睡眠を妨げると思います。
なぜ、マイホームを購入した本人しかわからないのか??
それは、念願のマイホームを手に入れローンを支払う本人は雑な人でない限り、家の設備を丁寧に使うからです。
周りの家族も新築に入居したての頃は、気を使い丁寧に綺麗に掃除しているわけで・・・。
必然とドアの開け閉めも丁寧なのでドアの開閉音も比較的小さいのです。
時間が経たないと感じない部分かもしれません。
意外と、見落とす人も多いのでぜひ、チェックリストに入れておいてくださいね!
写真のような簡易クローザではなく、静音クローザーを選ぶこと!
悪いことばかり書いてしまいましたが、引戸タイプで良いこともありますので挙げてみます。
「良かった点」
- 開き戸の開閉デッドゾーンが有効に使える
- ドア全開でドアノブなどで引っかかることがない。(出入りしやすい)
- ドアストッパーが無いので躓かない。(結構痛い!)
メリットが少ないけど、こんなところでしょうか。。
最後に書いておきたいことなのですが、ハウスメーカーが提案してきた予算削減のための「ドアを同じメーカーの同じ種類で統一する」というものですが、いろいろその後調べてみたところ施工時に同じ寸法という事で管理はしやすいものの、仕入れ値が数で変わるわけではなく、ほとんど意味がないという事でした。
家の中で部屋を行き来するためのドアですが、ドアのサイズは規定サイズで決まっているため、カタログに載っている既製品のドアを全く同じにする意味はないという事です。
たまにサウスメーカーのパンフレットなどに、「同一メーカーの規定品を一括買い入れで単価を下げている」などと書いているところがあっても、メーカーの余剰品や在庫処分品などの話で、既製品である場合は中間業者の取り分の差程度しかないという事です。
ですので、気兼ねなく自分のイメージに合ったドアの種類を選ぶとよいと思います。
最後に結論ですが、ドアが引き戸の場合は自動クローザー機能(病院などの扉が自然と閉まるモノ)が簡易クローザーでないしっかりしたものをぜひ導入してください。
ドアが閉まる音は夜間の場合、非常に響きますし子供さんがいる家庭では、ドアに手を挟んだりしてしまいますので、自然にゆっくりしまるドアは安全面でもメリットがあります。 さらにドアを最大限開けた時にドアの取っ手がドアの柱の部分と挟んでしまう事もあるため、引き戸ドアが完全に開いてもドアの枠と手が挟まないようにハウスメーカーにお願いしておくとよいでしょう。
皆様のマイホームづくりに貢献できれば光栄です!